心肺停止の男性、プールでかがみ込み…近くの職員、蘇生措置で救う 退院し元気に再会「胸がいっぱい」

表彰状を受け取る竹村康陽さん(中)と松原美樹さん(右)

 プールで具合の悪くなった男性を救助したとして、埼玉県さいたま市桜消防署は、同市桜区のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)職員の松原美樹さん、竹村康陽さんに表彰状を贈呈した。

 2人は9月上旬、同施設内のプールでかがみこんでいる利用客の男性を介助。男性の意識が徐々に遠のいていく中、自動体外式除細動器(AED)を使った心臓マッサージなどで懸命に蘇生措置を行った。男性は一時心肺停止となったが、緊急対応のかいもあり搬送先の病院で回復。現在は退院しているという。

 早い段階での異変の発見と迅速な対応が、男性の一命を救う形となった。松原さんは「救助した方と先日会うことができた。元気な姿を見て胸がいっぱいになった」とうれしそうに語った。竹村さんは「基本的なことがつながって今回の結果になったので、日ごろの訓練は大事」と話していた。

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