美作市消防本部は20日、建て替えのため解体する作東公民館(同市江見)を使い、災害などで建物が倒壊した際、機材で穴を開けて救出路を確保する「ブリーチング訓練」を行った。
消防職員約20人が参加。コンクリートの床や壁の向こうに取り残された人がいることを想定して実施した。
消防職員は、まずドリルを使って小さな穴を開け、小型カメラで裏側に要救助者の存在を確認。今度は1辺90センチの三角形の印を付け、酸素や一酸化炭素の濃度を測定しながら、電動カッターなどで印に沿って切断した。
初めて訓練に臨んだ今西玲凱消防士(24)は「日頃できない訓練を実際の建物でできたのは大きい。現場で迅速に対応できるよう、今回の経験を大切にしたい」と話した。
同本部が実際の建物でブリーチング訓練を行うのは、9年ぶり2回目。