「ジェニーとして生きる気持ちとは‥」韓国女性の’羨望’を越えた’剥奪感’

毎回、違うシャネル(CHANEL)の服を着用し、高価なバックを持った写真をインスタグラムにアップロードする。

昨日はソウルのYG社屋にいたのに、今日はパリのエッフェル塔の前にいる。明日は、ニューヨークかな?

彼女の写真は、世界の数百万もの人に届けられ、身に着けていた衣服やバッグ、スニーカーはハイブランドであっても飛ぶように売れる。

熱愛説が浮上すれば、世界のネットを震撼させる。しかもその相手は、韓国を代表する人気男性スターばかり‥。

かわいくて、時にはセクシーなルックスで、ファッションリーダー。流暢な英語で、世界のセレブと交流するのも日常茶飯事。

この全てのトピックは、BLACKPINK(ブラックピンク)のメンバーであり、人気女性アイドルのジェニーの話だ。

10月12日、世界的な自動車メーカーであるポルシェ(PORSCHE/ドイツ)は、ジェニーがデザインとコンセプトに関わった『Taycan 4S Cross Turismo for Jennie Ruby Jane』を公開した。

この車は、*ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャ(Porsche Exclusive Manufaktur)が、ジェニーの夢とライフスタイルを盛り込んで製作したという。

*ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャ:顧客の個性を反映し、この世に1台しかないポルシェを製作するプログラム

10月26日まで、ソウルシンサドン(新沙洞)のポルシェ ジョンダーブッシュ・ハウスで展示されるこの車は、BLACKPINKのワールドツアーを活用した、プロモーションの一環であると見られる。

既に、シャネルやカルバンクライン(Calvin Klein)など、そうそうたるブランドがジェニーの魅力を高く評価し、モデルやアンバサダーに起用してきたが、ついにポルシェまでが彼女に魅了されたようだ。

このニュースに韓国ネットでは「ジェニー、すごい!」「スーパースターってジェニーの事だよね」「ポルシェとジェニー、めっちゃ似合う」と、感嘆や称賛、羨望の声が寄せられている。

一方で、「良い人生だね」「ジェニーとして生きる気持ちは、どんな気持ちなのかな‥」「人生はジェニーのように」「ジェニーだからって、全部が似合うわけではない」「ジェニーの前世と来世が気になる‥だって現世がすごすぎるから」「次の人生は、ジェニ-に生まれ変われますように」「*名前まで羨ましい」など、悪意はないが、“相対的剥奪感”とも取れるコメントも多い。

*ポルシェに付けられた『Jennie Ruby-Jane Kim』のこと

このような感情を誘発するのは、単に“高価なもの”だけではない。

上述した熱愛説の相手--男性スターの存在も、韓国女性の剥奪感を強めているようだ。

特にその男性スターのファンでもなく、ジェニーのアンチファンでもないが、女性として、もう一つ“高価なブランド”を持っていかれたという、ある種の感情に襲われるようだ。

実際、去る5月に有名男性アイドルと熱愛説が報じられた時も、このような羨望と妬みのような感情を表した、女性ユーザーの反応が感知されている。

その声に耳を傾けてみると、悪意ではなく、好意的でもない「別にいいんだけど、なぜ“また”ジェニーなの?」という意見が、非常に多く散見されたのだ。

K-POP産業の、大きな発展により誕生したスーパースターであり、インフルエンサーのジェニー。

世界の女性が憧れる彼女だが、その“憧れ”という感情を占めるのは、どうやら“羨望”だけではないようだ。

(構成:Danmee編集部)

(Danmee/よろず~ニュース)

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