学校給食の残渣を発電に活用/岡山市教委が試みスタート【岡山市】

学校の給食室から出る生ごみや食べ残しなどの「給食残渣(ざんさ)」を回収し、発生するメタンガスを発電に活用しようという試みが10月21日、岡山市内で始まりました。
岡山市内の小中学校123校から一日当たりに発生する給食残渣はおよそ1.5トンに上り、その全ては焼却処分されています。このため、岡山市教育委員会が有効活用しようと、11月4日まで試験的に取り組みます。
初日は鹿田小学校など市内3つの小学校と岡山学校給食センターを回収車が回り、およそ860キロの給食残渣を集め、岡山市でバイオガス発電を行っている企業に運び込みました。
残渣は液状になるまですりつぶされ、およそ30日間かけて発酵させて、発電に使うメタンガスを取り出します。1トンの給食残渣から取れるメタンガスは120立方メートルで、1日に540キロワット発電できるということです。
市教委は、発電に必要な給食残渣が安定的に確保できるか調べ、早ければ来年度にも事業化に踏み切りたいとしています。

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