韓国ソウルは断念、南アのケープタウンで初開催へ。フォーミュラEが2022/23年カレンダーを更新

 ABB FIAフォーミュラE世界選手権は10月20日、アップデートされた2022/2023年の“シーズン9”カレンダーを発表し、南アフリカのケープタウンでシリーズが初開催されることを明らかにした。

 南アフリカでのラウンドを第5戦のスロットに迎えた新しいカレンダーは20日、FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)によって承認され、ケープタウンE-Prixが2月25日に開催されることが正式決定した。

 既報のとおり“Gen3”シャシーが導入されるシーズン9は、2023年1月14日に行われる開幕戦メキシコシティE-Prixを皮切りに、ディルイーヤ(サウジアラビア)でのダブルヘッダー、初開催となる第4戦ハイデラバードE-Prix(インド)へと続いていく。

 新たに加わったケープタウン戦以降は、同じく初開催のサンパウロE-Prix(ブラジル)が従来のシーズンスケジュールで記された第7戦から第6戦のスロットに移動した。また、ベルリンE-Prix(ドイツ)はダブルヘッダーラウンドに変更され第7戦と第8戦として実施されることになった。

 一方、第10戦/第11戦が予定されていたソウルE-Prix(韓国)は、昨季最終戦の会場となったオリンピックスタジアムの改修工事を理由に開催がキャンセルされている。

 この他のイベントについては、ジャカルタ(インドネシア)、ローマ(イタリア)、ロンドン(イギリス)ともに開催地に変更はないが、モナコE-PrixとジャカルタE-Prixの間に予定されている第10戦と、ジャカルタとローマE-Prixの間にある第13戦の開催地は現在、決定プロセスの中にあり後日発表される予定だ。

「シーズン9(のカレンダー)でシリーズの新しい開催地としてケープタウンを発表できることをうれしく思う」と語るのは、フォーミュラE共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーであるアルベルト・ロンゴ。

「私たちの地元のパートナーは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のレースをこの街で開催するために大変な努力をしており、“テーブルマウンテン”という象徴的な自然を背景に戦う、未来的なGen3レースカーを見るのが待ちきれない」

「この2022年に初めて開催された、韓国でのレースの会場となったソウルのオリンピックスタジアムの改修工事は、当初の予定どおり来シーズンに同じ場所に戻ることができないことを意味する。私たちはこの会場に代わる韓国の他の選択肢を探っているところだ」

「また、開催地が確定していない別の日にイベントを行うため、より多くの世界の都市や会場と活発な議論を行っている」

■ABB FIAフォーミュラE世界選手権 2022/2023“シーズン9”スケジュール(10月20日付)

ラウンド 開催日 開催地

Rd.0 2022年12月13~16日 バレンシア(スペイン) ※プレシーズンテスト

Rd.1 2023年1月14日 メキシコシティ(メキシコ)

Rd.2 1月27日 ディルイーヤ(サウジアラビア)

Rd.3 1月28日 ディルイーヤ(サウジアラビア)

Rd.4 2月11日 ハイデラバード(インド)

Rd.5 2月25日 ケープタウン(南アフリカ)

Rd.6 3月25日 サンパウロ(ブラジル)

Rd.7 4月22日 ベルリン(ドイツ)

Rd.8 4月23日 ベルリン(ドイツ)

Rd.9 5月6日 モナコ(モナコ公国)

Rd.10 5月20日 TBD

Rd.11 6月3日 ジャカルタ(インドネシア)

Rd.12 6月4日 ジャカルタ(インドネシア)

Rd.13 6月24日 TBD

Rd.14 7月15日 ローマ(イタリア)

Rd.15 7月16日 ローマ(イタリア)

Rd.16 7月29日 ロンドン(イギリス)

Rd.17 7月30日 ロンドン(イギリス)

コースの一部となったソウルのオリンピックスタジアム

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