逗子で無差別突き飛ばし、5人重軽傷 傷害容疑で米兵書類送検

逗子署

 逗子市の逗子海岸近くの路上で7月、通行人の男女計5人を無差別に突き飛ばし、重軽傷を負わせたとして、神奈川県警逗子署は21日、傷害容疑で横須賀市在住の米海軍人の男性(29)=米国籍=を書類送検した。県警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 書類送検容疑は7月9日午後8時半ごろ、逗子市新宿2丁目の路上で、海水浴場から帰宅途中の20~30代の男女4人を背後から突き飛ばして重軽傷を負わせた後、海の家を経営する女性(58)に体当たりし、顔など計6カ所の骨を折る重傷を負わせた。米海軍人と被害者らに面識はなかった。

 署によると、米海軍人は女性については「海岸に行った帰りに走っていたら、ぶつかってしまった」と述べ、男女4人については「覚えていない」と話しているという。飲酒の影響は確認できず、捜査関係者によると米軍側の検査では薬物反応は出なかった。

© 株式会社神奈川新聞社