那覇市立図書館 一部貸し出し再開 サイバー被害 

 システム障害で図書の貸し出しを停止していた那覇市立図書館は22日から一部貸し出しを再開する。8施設のうち中央、石嶺、繁多川の各図書館と、まーいまーいNahaの図書室の4施設で貸し出しを試行する。借りられるのは最大3点で、視聴覚資料は1点まで。

 再登録が必要となることから、同館は利用者カードと身分証明書の持参を呼びかけている。処理に時間がかかり、貸し出しまで待ち時間が発生する可能性もあるという。

 

 那覇市立図書館の情報を管理するデータセンターが13日、第三者が外部からデータを暗号化して、暗号解除のための「身代金」を要求するウイルス(ランサムウェア)の攻撃を受け、各図書館・図書室で貸し出しを停止していた。システム復旧の見通しは立たないままだが、パソコン上で利用者と貸し出し資料を管理する方式で貸し出しを試行する。

 準備が整い次第、全8施設で貸し出しを再開する方針。中央図書館の島袋元治館長は「来週中には全館で貸し出しを実施したい」と話した。問い合わせは中央図書館(電話)098(917)3456。(塚崎昇平)

© 株式会社琉球新報社