下水道管の維持管理 更生技術をデモ交え紹介 大村で展示会

更生工法のデモンストレーションを見学する来場者=大村市、ボートレース大村第5駐車場

 下水道管の維持管理に関する技術を紹介する「下水道管更生技術施工展」(日本下水道管路管理業協会主催)が20日、長崎県大村市玖島1丁目のボートレース大村第5駐車場であった。
 同協会によると、全国の下水道管路の延長は約49万キロ。うち約5%に当たる約2万5千キロが標準的な耐用年数である50年を経過している。10年後には約17%、20年後には約39%にまで増える見込みで、老朽化した下水道管の維持管理ニーズは高まっているという。
 同展は下水管を掘り起こさず管の内側から更新、補修する更生工法について知ってもらおうと、2001年度から全国で開催。本県での開催は初めて。約40の企業・団体がブースを設け、独自の技術や調査用ドローンなどデモンストレーションを交えながら紹介した。
 同協会は「下水道の維持管理のために重要な技術。下水管は一度埋めたら終わりではなく、多くの人が汗を流しながら管理しているということを知ってほしい」としている。

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