10月22日午前、静岡県の下田港で伊豆諸島に向かうフェリーが座礁し運航できなくなりました。大雨などで港にたまった土砂に乗り上げたとみられます。
下田海上保安部によりますと22日午前9時半頃、神新汽船運航のフェリー「くろしお丸」が下田港を出港した直後に浅瀬に乗り上げ動けなくなりました。当時は干潮の時間帯で、その後、潮が満ちてきたところで船のエンジンを使い、陸からもロープで引っ張り、約2時間後に自力で抜け出しました。
乗客24人と乗組員8人にけがはなく、船体への浸水や油の流出もありませんでした。現場は、川の河口付近で大雨などにより土砂がたまっていたとみられます。最近、土砂を取り除くしゅんせつはしておらず、船の運航会社によりますと10月上旬、県に現場を見てもらったばかりでした。
フェリーは新島などの離島への定期便でダイバーが潜って船底を調査し、安全が確認できたため、23日から運航を再開するということです。