「世界レベルの平均以下」「一貫性ない」日本の新聞デザイン 東欧のデザイナーが辛口評価 ニュースパークで講演会

日本の新聞についてデザインの観点から改善をアドバイスするウツコ氏=横浜市中区のニュースパーク

 欧州各国の新聞社でデザイン重視の紙面改革を指導してきたポーランド人デザイナーのジャチェック・ウツコ氏の講演会が22日、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)で開かれた。日本と欧米の新聞をデザイン面から比較し「日本の新聞は紙面に一貫性がない」と指摘。「コンテンツを生かし、コンセプトを持って構成することが必要だ」と説いた。

 欧州で約30の新聞社の紙面改革に携わったウツコ氏。大胆なグラフィックで注目を集め、部数拡大にも貢献したという。

 「新聞は今、自らをいかに救おうとしているのか」をテーマにした講演で、日本のデザインは「世界レベルの平均以下」と辛口評価を下した。「(日本では)ポスターや雑誌のデザインは洗練されているが、新聞のデザインとのギャップは大きい。コンテンツを生かすため、もっとデザイン力があっていい」と述べた。

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