日経平均株価が大幅下落する期間とは?投資家がどう向き合うべきかを解説

水星逆行中の株価下落について10月10日の記事で解説させて頂きました。記事の終わりに金星逆行について少しだけ触れ、「実は年1回程度の金星逆行時の方が波乱の確率は高いようです」と記載しました。

金星逆行とは、金星が通常の公転軌道と逆方向に動いて見える(実際には順行している)現象のことです。金星は主に愛情、金運、喜び、豊かさ、美しさなどのテーマを扱っていて、金銭や人間関係に関わりが深い惑星です。


金星逆行の期間と日経平均株価の関係

「逆行」には戻る、振り返るなどという意味があるので、「金星逆行」の期間中は金銭や人間関係に関して停滞したり、トラブルが起きたりしやすいと言われています。

一般的に「金銭」に関しては、投資で損失を出してしまう、衝動買いをしてしまう、支払いが遅れる、売り上げが伸び悩む、などといった傾向が強くなるそうです。また、金星は金融占星術で重視され「金星の逆行時は相場の天井、あるいは底と一致しやすい」と言われています。

私は毎朝メルマガを配信しているのですが、今から2年半前の2020年4月下旬に配信した記事で「安倍氏が首相に就任以来、4度の金星の逆行の期間があったが、全て大幅安となっている。たかが星占いであるが、知っておいて良い情報ではないだろうか」と記載しています。

金星逆行の期間と日経平均株価についてまとめてみました。

2013年12月22日〜2014年2月1日
日経平均株価:15,900円→14,900円…マイナス1,000円

2015年7月25日〜9月5日
日経平均株価:20,500円→17,900円…マイナス2,600円

2017年3月4日〜4月15日
日経平均株価:19,500円→18,300円…マイナス1,200円

2018年10月6日〜11月16日
日経平均株価:23,800円→21,600円…マイナス2,200円、その後12月26日(水)に19,000円割れ

2020年5月13日~2020年6月25日
日経平均株価:20,140円→22,250円…プラス2,110円

2021年12月19日~2022年1月29日
日経平均株価:28,500円→26,700円…マイナス1,800円

金星逆行期間中の日経平均株価は2020年5月の逆行以外、大幅に下落しています。

なぜ「金星逆行」で相場は下落するのか

金星が司る豊かさのパワーは、物資的な豊かさの象徴に繋がるともいわれ、すなわちお金に関わる事と解釈できます。その金星が逆行することにより、お金にまつわるトラブルが起こりやすくなると考えられます。

金星逆行は18ヵ月に1度で約42日間続きます。1年に約3回ある『水星逆行』に比べ、金星逆行の頻度はかなり少ないです。水星逆行は急な予定変更、偶然の出来事など突発的な現象が多いのですが、金星逆行は個人的な感情と深く関わっているようです。そのため必要以上にイライラしてしまうなど、歯止めが効かない場面が露出する状況が多い印象です。相場で例えるとまさに売りが売りを呼ぶ展開で大幅下落になる場面です。

株式の売買は多くの場所で機械化されていますが、人間がプログラミングしているので、損を避けるセッティング(損をしたくない感情)がされている以上、逆行中は様々な思惑が交錯してコントロールが効かなくなるのかもしれません。

現在の日本市場を席巻しているのは7割以上が欧州を中心にした外国人投資家です。外国人投資家に占星術がどれほど意識されているのかは分かりませんが、この期間を用いて意図的に株価の乱高下を仕掛けたりしている背景もあるのかもしれません。

水星逆行の記事でも書きましたが、逆行中に株価の暴落を目の当たりにしたら、それを利用して欲しかった銘柄を安値で買う、事前に保有株を整理しておきチャンス到来の期間と思い行動する、また無理な売買はいつも以上に控える、などプラスに捉えられると暴落の恐怖に苛まれることは避けられそうです。その為にも普段から銘柄のチェックや株式相場の勉強は欠かさずやっておくことが必要だと思います。

お手もとのカレンダーやスケジュール帳に逆行期間を記入しておく事をおすすめします。
次回の金星逆行は2023年7月23日〜9月4日です。

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