助けないと…就職したばかりの孫から電話、じつは詐欺、女性被害、詐欺の手口を知っていたが孫への思い先行

手渡し詐欺で現金被害200万円=蕨市

 埼玉県警蕨署は23日、蕨市の無職女性(77)が現金200万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、17日午前10時ごろから数回、女性方に20代会社員の孫を装う男らから「浦和駅のトイレに財布や携帯、会社の書類の入ったバッグを置いてきてしまった」などと電話があった。

 信じた女性は同日午後4時35分ごろ、自宅近くの路上で、孫の上司の弟を名乗る男に、金融機関から下ろした現金200万円を手渡した。孫が22日に女性方を訪れ、詐欺と気付いた。女性は特殊詐欺の手口を知っていたが、就職したばかりの孫が仕事に失敗したのを助けようと、被害に遭ったという。

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