3万人の客! 3年ぶり「入間万燈まつり」開催、お囃子やコンサート盛り上がる 取り戻していく日常

3年ぶりに開催された入間万燈まつり=22日午前、入間市向陽台

 埼玉県入間市の秋を彩る「入間万燈まつり」が22日、市産業文化センター周辺を会場に開かれ、お囃子(はやし)やコンサートに約3万人が訪れた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020、21年が中止となり、今年は規模を縮小し3年ぶりに開催された。山車の引き回しや飲食店の出店はなく、例年は2日間だった日程も1日とした。

 会場では市内の七つの団体が、太鼓や笛などでお囃子を披露。ピアノのステージやミニSLなども設けられた。子どもを連れて訪れた同市の40代女性は「子どもは楽しみにしていた。飲食店がなく寂しいが、日常を取り戻していく感じがする」と話していた。

 入間万燈まつりは旧町や旧村が合併して誕生した入間市で市民の一体感をは育もうと、各地区の祭りを集め1978年、市民文化まつりとしてスタートした。

 「万燈」の名は市内の寺社の祭りで家内安全や健康を祈願するため、花がさやちょうちんを飾る風習があったことから付けられた。

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