「キラルノット超物質拠点」 広島大学 文科省「世界トップレベル研究拠点」に採択

広島大学は、持続可能性に寄与する研究の拠点が、文部科学省から「世界トップレベル」の水準と認められ、支援を受けることが決まったと発表しました。

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広島大学 越智光夫 学長
「エネルギーがゼロとか、エネルギーを反射するとか、逆に吸収する物質もつくれる。未来は」

文部科学省の支援を受けるのは、来月、設立予定の「キラルノット超物質拠点」で、補助金は10年間で70億円だということです。

広島大学によりますと、分子を人工的に複数結びつけることでキラルノット超物質と呼ばれるエネルギーロスがない物質を生成することができます。

拠点では、さまざまなタイプの物質を作り出すのが目的で、それを応用すると省エネの技術革新が期待できるということです。

拠点長に就任するアメリカ・コロラド大学 ボルダー校のイワン・スマリュク教授は、「地球が直面する問題の解決に貢献したい」と述べました。

スマリュク教授は、キラルノット超物質によって作成した超断熱材の開発に成功した実績があるということです。

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