寒気の影響により県内各地で冷え込んだ25日、標高の高い丹沢の山頂部では初冠雪が確認され、例年よりも早い冬の便りが届いた。
秦野市内では塔ノ岳(標高1491メートル)周辺にうっすら積もる雪の跡が見られ、山頂の山小屋「尊仏山荘」(清川村煤ケ谷)によると、午前6時台に氷点下1.5度を観測した。
一帯には雪が約1センチ積もったといい、同山荘の深松悠平さん(37)は「ここ4~5年でも早い初雪。標高1300メートル以上で雪となったのではないか。北風が吹き、一段と寒く感じる」と話し、訪れた登山客も「まさかふぶくとは…」と驚いていたという。
宮ケ瀬湖北岸の「鳥居原ふれあいの館」(相模原市緑区)付近でも、丹沢最高峰の蛭ケ岳(標高1673メートル)周辺で雪化粧した姿が見られた。近くに住む菱山東洋彦さん(84)は「11月なら分かるけど今は10月。近年にはないことでびっくりした」と話した。
山小屋「蛭ケ岳山荘」(相模原市緑区)によると、周辺で約1~2センチの積雪が見られ、山小屋の担当者も「午前6時~7時台には周囲がふぶいていた。昨年は12月に初雪だったので、こんなにいっきに来るとは」と驚きを隠せない様子だった。