福井県おおい町大島沖合の定置網に10月25日午前5時ごろ、全長約3メートル、体重約100キロのイトマキエイが入っているのを漁業関係者が見つけた。福井県漁連小浜支所の加藤祐二支所長(58)は「この辺りでは見ない魚で珍しい」と驚いている。
大島漁協の定置網に入っていたイトマキエイは、横幅も約2メートルある大物。サワラなどと一緒に生きた状態で見つかったが、小浜漁港に水揚げされた後に死んだという。
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大阪府大阪市港区の水族館「海遊館」によると、イトマキエイは糸巻きのような頭びれや翼のようなひれが特徴のエイの仲間。プランクトンや小魚を主食とする。沖合に生息するが個体数が少なく、定置網に入るのは珍しいという。
加藤支所長は「よく取れるアカエイの5倍は大きくてびっくり。何らかの理由で生息海域から移動してきたのかも」と話している。
食用としての活用や展示は難しく、同日中に廃棄処分された。