鎌倉市は来年度から、市内3海水浴場について、ネーミングライツ(命名権)を募集しないことを決めた。市内の由比ガ浜、材木座、腰越の3海水浴場を巡っては、鎌倉土産の定番・鳩(はと)サブレーで知られる「豊島屋」(同市小町2丁目)が本年度まで10年契約で命名権を取得。「親しまれている名を変えたくなかった」(久保田陽彦社長)として、名前を変更しなかった経緯がある。
市観光課によると、ネーミングライツの契約は年間100万円以上(原則3年以上)が条件で、法人や団体のほか、個人でも応募ができた。市は命名権で得られた資金を、年間1億円近い3海水浴場の維持管理費に充てていたという。