バルセロナ「バイエルンを4-0で粉砕」した13年前の試合、スタメン11名覚えてる?

26日に行われるUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節、バルセロナは大会生き残りをかけてバイエルン・ミュンヘンとのビッグマッチに挑む。

この2チームの対戦といえば、2009年の準々決勝。グアルディオラ監督1年目のバルセロナはなんとバイエルンを4-0と粉砕したのだ。

ということで今回は13年前、バイエルンを圧倒した11名のスタメンを振り返ってみよう。

GK:ビクトル・バルデス

現在:指導者

キーパーとしてのスキル以上に、「ティキ・タカ」サッカーに合致した足元の技術と高いポジショニングで評価された生え抜きのGKビクトル・バルデス。

2017年に現役を引退したあとは指導者になり、アマチュアクラブのモラタラスのユースでキャリアをスタート。その後バルセロナのフベニールAを指揮したがすぐに解任され、2020-21シーズンはUAオルタというクラブで監督を務めた。

CB:ラファエル・マルケス

現在:バルセロナB監督

2003年にモナコから加入したメキシコ代表選手。本来はボランチであるが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下ではセンターバックとして主に起用された。

引退後はメキシコのクラブであるアトラスで指導者としてスポーツ部門長を務め、その後RSDアルカラのユースで指導者キャリアをスタート。現在はバルセロナBで監督を務めている。

CB:ジェラール・ピケ

現在:バルセロナ選手

マンチェスター・ユナイテッドから2008年にバルセロナへと復帰してきたピケ。主将カルレス・プジョルから中央のポジションを奪い、センターバックとして大ブレイクを果たした。

もちろん現在もバルセロナに所属している選手である。ただ35歳になった今季は出場機会が少なくなっており、来季の去就が注目されている。

右SB:ダニ・アウヴェス

現在:プーマス選手

セビージャからバルセロナに加入して初年度だったダニ・アウヴェス。いきなりチームに適応してレギュラーを確保、特に攻撃面では圧倒的なパフォーマンスを見せた。

2016年にバルセロナを退団した後、ユヴェントス、PSG、サンパウロを経て昨年11月に復帰。半年間のプレーだったが苦しいチームを救うプレーを見せ、今夏メキシコのプーマスへと移籍した。

左SB:カルレス・プジョル

現在:代理人

この試合ではカルレス・プジョルが左サイドバックとしてプレーしていた。ジェラール・ピケやハビエル・マスケラーノらとともにバルセロナの守備を長く支え、2014年に現役引退するまでクラブ一筋のキャリアを描いた。

引退後はバルセロナのアシスタントディレクターに就任したが短期間で辞任。2019年にはスポーツディレクター就任を要請されたが拒否し、現在は代理人として活動している。

DMF:ヤヤ・トゥレ

現在:指導者

後にマンチェスター・シティで世界最高クラスのボックス・トゥ・ボックスMFとしてブレイクするヤヤ・トゥレであるが、この頃はセンターバックとアンカーで起用され、才能をうまく生かせず。グアルディオラ監督との確執も生まれた。

2018年にシティを退団してからはギリシャと中国でプレーし、2020年に現役引退。その後指導者としてオリンピック・ドネツクとアフマト・グロズヌイでコーチを務めた経験がある。

CMF:チャビ・エルナンデス

現在:バルセロナ監督

チームの中心的な司令塔として「ティキ・タカ」サッカーを体現していたチャビ・エルナンデス。グアルディオラ監督初年度のこのシーズンはリーガで20アシストを記録するなど絶好調だった。

2015年に退団後はカタールのアル・サッドへ移籍し、4シーズンプレーした後に現役引退。そのまま監督に就任して指導者となり、昨年満を持してバルセロナへと復帰した。

CMF:アンドレス・イニエスタ

現在:ヴィッセル神戸選手

チャビ・エルナンデスとのコンビで世界を席巻したアンドレス・イニエスタ。EURO2008ではマルコス・セナを加えた3枚でスペイン代表の中盤を組んで活躍し、急速にキャリアのステップを進めていった。

現在はもちろん日本のヴィッセル神戸でプレー中。もともと営んでいたワイン製造に加えて自身のアパレルブランドを立ち上げるなど、様々なビジネスにも進出している。

右WG:リオネル・メッシ

現在:PSG選手

当時はまだ21歳だったリオネル・メッシ。右サイドのウイングとして起用されていたこのシーズン、初めて20ゴール以上を決めて名実ともに「バルセロナのエース」となった。

2021年にバルセロナの財政問題もあって契約満了となり、フランス・リーグアンのパリ・サンジェルマンへと移籍。昨季は苦戦したものの、今季は見事な復活を遂げている。

左WG:ティエリ・アンリ

現在:ベルギー代表 アシスタントコーチ

アーセナルからバルセロナへと移籍してからは左サイドでプレーすることになっていたティエリ・アンリ。本領を発揮したとは言い難いが、一定の活躍は見せたといえる。

2010年に退団した後はアメリカに渡ってプレーし、2014年に引退。それからは指導者に転身し、ロベルト・マルティネス監督の下でベルギー代表のアシスタントコーチに就任した。後にクラブで監督も務めたが、全く成功せず3年後に復帰している。

FW:サミュエル・エトー

現在:カメルーンサッカー連盟会長

ジョゼップ・グアルディオラ監督の下では悲喜こもごもになったエトー。このシーズンも活躍したものの、終了後にズラタン・イブラヒモヴィッチとのトレードでインテルへと放出された。ただ、その御蔭で彼は史上初となる「2年連続の国内外三冠」という前人未到の記録を達成している。

【写真】バルセロナの「11番」。”最高の5名と最悪の5名”

引退後は様々なビジネスを行って話題を集めていたが、昨年カメルーンサッカー連盟会長に立候補して当選。来年ホストとして開催するアフリカネーションズカップに向けて準備を進めている。

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