夢がある!「元アマチュア選手のプレミアリーグスター」ベスト11

想像できないほどの裾野の広がりを持っているイングランドのサッカー。プロリーグは4部までであるが、それ以下にはノンリーグと呼ばれるセミプロやアマチュアのチームが戦うコンペティションが数多くある。

『Planet Football』から今回は「アマチュアリーグからプレミアリーグまで上り詰めた選手のベストイレブン」をご紹介する。

GK:ジョー・ハート

所属したノンリーグのクラブ:シュルーズベリー・タウン

マンチェスター・シティ時代にはプレミアリーグ、リーグカップ、FAカップ優勝を果たし、チャンピオンズリーグでもワールドカップでもプレーしたGKジョー・ハート。

17歳でデビューしたときにはノンリーグを戦っていたシュルーズベリー・タウンに所属しており、そこで3シーズンを過ごした。その後マンチェスター・シティへと移籍し、何段階ものステップを飛び越えている。

右SB:ミハイル・アントニオ

所属したノンリーグのクラブ:トゥーティング&ミッチャム・ユナイテッド

もちろん彼は今ストライカーであるが、様々なポジションでプレーしてきた経験を持っている。ウェストハム・ユナイテッドでは誰を獲ってきても結局ミハイル・アントニオがポジションを確保しているという存在だ。

彼が活躍したノンリーグのクラブはトゥーティング&ミッチャム・ユナイテッド。45試合にプレーし、30ゴールを決めたという経験を持つ。

CB:クリス・スモーリング

所属したノンリーグのクラブ:メイドストーン・ユナイテッド

ノンリーグからトップレベルへのステップの速さは、クリス・スモーリングが一番だ。メイドストーン・ユナイテッドでプレーしている際に目をつけられた彼は、突如1万ポンドでフラムへと引き抜かれた。

プレミアリーグで2回スタメン出場した後、マンチェスター・ユナイテッドへと移籍。その才能を買われての三段跳びで、アレックス・ファーガソン監督にはかなり高く評価されていた。

CB:アシュリー・ウィリアムズ

所属したノンリーグのクラブ:ヘドネスフォード・タウン

スウォンジー・シティやエヴァートンでプレーしてきたアシュリー・ウィリアムズは、じっくりノンリーグから這い上がってきた苦労人選手の一人である。

ヘドネスフォード・タウンでプレーしていたときには、ガソリンスタンドの店員やビーフィーターレストランでのウェイターとして働いていた。その後ストックポート・カウンティでようやくプロ選手になり、プレミアにまでのし上がることに。

左SB:スティーヴ・フィナン

所属したノンリーグのクラブ:ウェリング・ユナイテッド

本来は右サイドバックであるスティーヴ・フィナンであるが、器用な選手であるため左もこなせるだろう。それだけの信頼を持てるタイプである彼は、リヴァプールで長くプレーしたアイルランド代表DFだ。

チャンピオンズリーグでリヴァプールの一員として優勝を経験する10年前、フィナンはウィンブルドンを解雇され、そしてウェリング・ユナイテッドというノンリーグのチームに所属していた。

右WG:ジェイミー・ヴァーディ

所属したノンリーグのクラブ:ストックスブリッジ、ハリファックス・タウン、フリートウッド・タウン

今やプレミアリーグで屈指の快速ストライカーになったジェイミー・ヴァーディ。レスター・シティで大ブレイクした際にも大きな話題になったが、彼はアマチュアでのプレーがかなり長い選手として知られている。

ストックスブリッジやハリファックス・タウン、フリートウッド・タウンでプレーしながら工場労働者などで生計を立てていた。そしてプレミアリーグにたどり着いたのは27歳のときである。

セントラルMF:ジミー・ブラード

所属したノンリーグのクラブ:コリンシアン・カジュアルズ、ダートフォード、グレイブセンド&ノースフリート

現在はテレビタレントとして活躍しているジミー・ブラードは、学生サッカーからアマチュアサッカーを経てプロ入りしたというイングランドでは珍しい選手だ。

3つのノンリーグクラブでプレーした後、ウェストハム・ユナイテッドに引き抜かれて加入。そこでは出番が得られなかったものの、その後2部のピーターボロ・ユナイテッドで活躍し、その後ウィガン・アスレティックで長く中心選手になった。

セントラルMF:サム・クルーカス

所属したノンリーグのクラブ:ネトルハム、ヘレフォード・ユナイテッド

レスター・シティのユースから放出されたあと、ネトルハムでプレーしながら指導者の資格を取得したというサム・クルーカス。その際にリンカーン・カレッジに通っていた縁でリンカーン・シティのトライアルを受けて合格し、選手となった。

ただ1年で放出されることになり、その後グレン・ホドルのアカデミーから奨学金を得てスペインのヘレス・インダストリアルでプレー。さらにノンリーグのヘレフォード・ユナイテッドへ移籍し、2年半所属していた。

左WG:ヤニック・ボラジー

所属したノンリーグのクラブ:ヒリンドン・ボロー

フランス生まれのヤニック・ボラジーであるが、キャリアを始めたのはイングランド。ラッシュデン&ダイアモンズの下部組織で育ち、2006年に移籍したヒリンドン・ボローでノンリーグを戦った。

そしてマルタ・プレミアリーグでの1年を経てプリマス・アーガイルに加入。古巣ラッシュデン&ダイアモンズとバーネットへのローン移籍で成長し、その後ブリストル・シティでのプレーで評価を高め、クリスタル・パレスに引き抜かれた。

FW:レズ・ファーディナンド

所属したノンリーグのクラブ:ヴァイキング・スポーツ、サウスオール、ヘイズ

イングランド代表でもプレーした名長身ストライカー。リオ・ファーディナンドとはいとこであることで知られる。ヴァイキング・スポーツでプレーした後、サウスオールとヘイズでゴールを量産。1987年にQPRから目をつけられ、20歳でプロに転向した。

それからはQPR、ニューカッスル、トッテナムなどで多くのゴールを決めた。現在は古巣QPRの監督を務めている。

FW:イアン・ライト

所属したノンリーグのクラブ:グリニッジ・ボロー

アーセナルで活躍したことで知られている名FWイアン・ライト。ショーン・ライト=フィリップスの養父であり、ブラッドリー・ライト=フィリップスの父親でもある。

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10代から21歳まで様々なアマチュアクラブでプレーし、1985年にセミプロクラブのグリニッジ・ボローと契約。週30ポンド(およそ4500円)でプレーしていたという。それからすぐにクリスタル・パレスへと引き抜かれ、一気にステップを進めていった。

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