駅前通りにオープン!“旅館&レストラン”の小川宿「鴻倫」誕生 老舗旅館リノベ、太い柱や梁に感じる歴史

オープンした小川宿「鴻倫」とスタッフ=小川町大塚

 埼玉県小川町大塚の駅前通りに26日、旅館とレストランが一つになった小川宿「鴻倫」がオープンした。

 同所には、数年前まで老舗旅館の「新井屋旅館」があった。2014年、後継者が不在で廃業。今回、これまで小川町駅前でギャラリーレストラン「エシカル」を経営していた鈴木鴻淑さんが約3年かけて、古旅館の建物をリノベーション、再建した。

 鈴木さんによるとレストランを運営する中で、来店客から「駅前に泊まる場所があるといいね」という声を耳にしたのが切っ掛け。旧旅館は1926年の開業とされる。太い柱や梁(はり)などの古材はそのまま生かした。1階がレストラン「エシカル」と交流スペース、2階が宿泊スペースで、7室(最大収容人数21人)。レストランの営業は午前7時~同0時で、昼間は定食など、夜は韓国料理が中心。宿泊は素泊まり朝食付き。

 鈴木さんは「昔の宿の雰囲気を残し、レストランも併設した。ここが皆さんの交流の場となり、町のにぎわい、活性化に少しでもつながれば、うれしいです」と話した。

 問い合わせは、小川宿「鴻倫」(電話0493.72.4455)。

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