栃木県が初のヤングケアラー実態調査 「家族を世話」の割合、小中高生で全国上回る

児童生徒が家族の世話をする頻度

 大人に代わり家族の介護や世話を日常的に担っている「ヤングケアラー」について栃木県が初めて行った実態調査で、「世話をしている家族がいる」と答えたのは小学生で12.0%(8人に1人)、中学生で8.2%(12人に1人)、高校生で5.0%(20人に1人)に上ったことが26日までに分かった。いずれの割合も国の調査結果を上回った。このうち、家族も含めて相談した経験があるとした児童生徒は約2割にとどまり、潜在化しがちな実態も浮き彫りになった。

 調査は7月、県内の小学6年、中学2年、高校2年の計約5万2千人に実施した。

 「世話をしている家族がいる」と回答した小6は、国の調査結果(6.5%)の約2倍となった。中2(国5.7%)、高2(同4.1%)もそれぞれ2.5ポイント、0.9ポイント上回った。

© 株式会社下野新聞社