ボクシングの現王者タイソンが歌手デビュー 収益はメンタルヘルス支援団体へ

ボクシングのWBCヘビー級王者タイソン・フューリー(34)が、ソロデビュー作となるチャリティ・シングルをリリースする。

11月11日に発売されるニール・ダイアモンドのヒット曲『スイート・キャロライン』のカバー曲の収益は、男性のメンタルヘルス支援団体「トーク・クラブ」に贈られるという。

メンタルヘルスで苦しんだ自らの経験を語ってきたタイソンは、次のように説明する。

「ボクシングは、私にとってメンタルヘルスについての認知を広めるための巨大なプラットフォームであり、私は自分の能力を最大限に発揮してきた。特に復帰してからは、自分のメンタルヘルスの苦しみについて、声を大にして発言してきたよ。私の心の浮き沈みについては広く報道されていて、私はできる限りそれについて話し続け、偏見を打ち砕くために最善を尽くしてきたんだ」

そんなタイソンは以前、注目を集めた試合の後に『アメリカン・パイ』や『ウォーキング・イン・メンフィス』といった曲を何度か歌ったことがあった。

一方で、ライノ・レコードUKの副社長であるミン・ジャジール氏は、タイソンと仕事をする経験を楽しんでいるとして、「スポーツ界の真の世界的な伝説の人物と一緒に仕事ができること、そして、メンタルヘルスに対する認識を高め続けたいというタイソンの願いを実現させる手助けができることは、大変光栄なことです。タイソンは、この名曲を見事にレコーディングし、この曲を正しく表現する声とカリスマ性を持っています」と理由を明かした。

また同チャリティーの共同設立者であるベン・エイカーズとギャビン・ソープは、同様にタイソンと仕事ができたことに興奮しているとし、「男性はタイソンに自分を重ね、彼が話す(歌う)ことに耳を傾けるのです。タイソンとパートナーシップを組むことで、トーク・クラブの認知度があがり、苦しんでいる男性たちに話をさせて、メンタルヘルスを向上させることができれば、人々の命を救うことになるでしょう」と語っている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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