海田町男性監禁不明事件 監禁した罪 女(36)に執行猶予付き判決 広島

男女7人が男性を監禁した事件で初めての判決です。36歳の女に執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

起訴状などによりますと被告の女(36)は今年6月、ほかの6人と共謀し自営業の男性(当時71歳)から携帯電話をとりあげ、海田町の事務所に監禁した罪に問われています。

27日の裁判で広島地裁の藤丸貴久裁判官は「被害者は被告人らから高額の金銭をだまし取っていたと考えられる」が「回収屋という怪しげな集団に依頼したことは、法治国家である我が国の法制度を軽視するもの」などと指摘しました。

一方で「被告人自身は途中で帰宅し、暴力にも一貫して反対の立場を示しており、犯行への関与の度合いは格段に低い」などとして懲役8カ月、執行猶予2年の判決を言い渡しました。

この事件をめぐっては共謀したとされる男1人が現在も逃走中で、監禁された男性はその後行方不明となっています。

すでに逮捕・起訴されている6人のなかでは初めての判決となりました。

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