参院で27日、日本維新の会の松沢成文前知事(神奈川選挙区)が文教科学委員会で、自民党の中田宏元横浜市長が経済産業委員会で、それぞれ質問に立った。首長出身の2人は“質問巧者”ぶりを発揮し、政府側に自ら考えた政策を提案するなど議論をリードした。
松沢氏は東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件について、東京都でも事件の検証と総括を行うべきだとして永岡桂子文部科学相に小池百合子都知事と協議するよう求めた。
松沢氏は「小池さんもこういうことになると全然改革しない」と批判。「都が適切に対応すると考えている」と答弁した永岡氏に「この疑惑を国として検証総括できない。これでいいんですか」と切り返し、政府主導で再発防止策を講じるよう求めたほか、国と都が連携し、日本オリンピック委員会(JOC)と組織委の清算法人の協力を得て「検証・総括委員会」を立ち上げるよう提案した。