Jリーグに来たあの人も…ユヴェントス、「大失敗だった補強10名」

長きにわたってイタリアを席巻してきたユヴェントスであるが、このところはあまり結果を残せず苦しんでいる。

今回は「footballtransfers」からユヴェントスが行ってきた近年の「大失敗補強10名」を振り返ってみる。

ジエゴ

移籍金:2500万ユーロ(およそ36.68億円)

ヴェルダー・ブレーメンでUEFAカップ決勝戦に進出したことで大きな評価を受けたブラジルの司令塔。2009年にユヴェントスは彼の獲得レースに勝利し、2500万ユーロの移籍金を支払った。

ルチアーノ・モッジ体制からアンドレア・アニェッリ体制に移行したばかりのユヴェントスで中心的な存在になることを期待されての加入であったが、わずか1年後にヴォルフスブルクへと1600万ユーロで売られることになった。

パトリック・ヴィエラ

移籍金:1500万ユーロ(およそ22.01億円)

2005年にアーセナルから獲得されたフランス代表MFパトリック・ヴィエラ。プレミアリーグでは世界有数のボックス・トゥ・ボックスMFとして繁栄していた選手であり、29歳でユヴェントスへと加入した。

ただ彼はアーセナル時代の終盤にもパフォーマンスを落としていた。セリエAではかなり低迷してしまい、イングランドで見せていたような支配力はまったく見られなかった。2006年のチャンピオンズリーグ決勝では古巣のアーセナル相手になにもできず…。

フアン・エスナイデル

移籍金:450万ユーロ(およそ6.6億円)

のちにジェフユナイテッド千葉の監督を務めることになるフアン・エスナイデル。ジェフサポの間では良くも悪くも伝説的な存在であるが、現役時代は世界的に評価されるストライカーであった。

1999年に負傷したデル・ピエロの穴を埋めるためにエスパニョールから獲得されたものの、イタリアでは1ゴールも決められず。2000年12月にレアル・サラゴサへと放出された。

エドウィン・ファン・デル・サール

移籍金:750万ユーロ(およそ11億円)

後にマンチェスター・ユナイテッドで大活躍するファン・デル・サールであるが、彼にとってユヴェントスで過ごした時間は悪夢のようなものだったはずだ。

1999年にアンジェロ・ペルッツィの後釜としてアヤックスから獲得されたが、いくつかの大きなミスによって信頼を失った。そしてユヴェントスはジャンルイージ・ブッフォンを獲得し、彼はフラムに売却されることになった。

マルセロ・サラス

移籍金:2850万ユーロ(およそ41.82億円)

2001年にユヴェントスは「爆買い」に乗り出した。なぜかといえば、ジネディーヌ・ジダンをレアル・マドリーへと記録的な額で売却したためだ。その際にブッフォン、ネドヴェド、テュラムらが加入したことはよく覚えられているが、サラスのことは忘れられている。

インザーギの代わりにラツィオから加入した彼であるが、いくつかの怪我を抱えていた。それがユヴェントスでは大きな問題となり、2シーズンで4ゴールしか決められず。

アマウーリ

移籍金:2280万ユーロ(およそ33.45億円)

ブラジルからイタリアに帰化したストライカー。34試合で15ゴールを決めた素晴らしいシーズンのあと、2008年にパレルモからユヴェントスに加入した。

2008-09シーズンの前半はまずまずの活躍を見せたものの、その後調子を崩してパフォーマンスを戻すことができず。結局フィオレンティーナに売却されることになったが、その数カ月後にミラン相手にゴールを決めて、ユヴェントスの優勝を間接的にアシストしてくれている。

クリスティアン・ポウルセン

移籍金:975万ユーロ(およそ14.31億円)

アマウーリと同じく2008年に加入したデンマーク代表のボランチ。EURO2004ではフランチェスコ・トッティに唾を吐かれるほどの激しいマーキングを得意とした選手であるが、セリエAではその力を発揮できなかった。

シャビ・アロンソの獲得に失敗したためにセカンドオプションとして選ばれたという経緯はあるにせよ、影響力を与えられず、クラウディオ・ラニエリ監督が解任された後はほぼ出場機会が与えられなくなった。

フェリペ・メロ

移籍金:2500万ユーロ(およそ36.68億円)

そしてポウルセンの後任として選ばれたのがブラジル代表のフェリペ・メロ。ときにハードすぎるほどのタックルを武器とする「狂犬」であり、彼の獲得には2500万ユーロもの移籍金が支払われた。

78試合に出場して4ゴールを決め、そしていくつかの印象深い退場をしたあと、2011年にガラタサライへと送られることになった。2500万ユーロはあまりにも高額すぎた。

ジョナタン・ゼビナ

ファビオ・カンナヴァーロとズラタン・イブラヒモヴィッチを獲得した2004年、ローマから放出されていたフランス代表DFジョナタン・ゼビナもユヴェントスへとやってきた。

豊かな身体的才能を備えながらも非常に不安定な選手であり、そして気性も荒かった。2007-08シーズンのカリアリ戦で退場したときにはカメラマンを殴り、4試合の出場停止処分を受けている。

ジャン=アラン・ブムソング

移籍金:500万ユーロ(およそ7.34億円)

カルチョポリのスキャンダルによって2部降格の処分を受けたあと、ユヴェントスはコストパフォーマンスの高い選手を獲得しなければならなくなった。そしてニューカッスルからフランス代表DFブムソングを500万ユーロで引き入れた。

【写真】 これも0円?ユヴェントスが「フリーで獲得した最強イレブン」

ユヴェントスが2部でプレーしていたときにお金を費やした数少ない選手の一人であったが、ブムソングはセリエBですらも活躍したとは言いがたかった。自信を失った彼は2007-08シーズンの途中にリヨンへと売却され、セリエAでは1試合もプレーしなかった。

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