新型コロナウイルス禍の影響で生活に困窮する女性たちを支援する「女性による女性のための相談会」が29日、横浜市中区の波止場会館で開かれる。参加無料。
弁護士や看護師などでつくる実行委員会の主催で、相談員やスタッフは全員女性。当日は最初にカフェスペースでお茶を飲みながら参加者の話を聞き、その後、専門性のある相談員が個別に応じる。
会場では米や野菜、果物のほか化粧品や生理用品を配布。また、ヨガやマッサージでリフレッシュできる場所や、子どもが遊べるキッズスペースも設置する。
相談会は東京で5回開催されたが、神奈川では初めて。実行委員会によると、東京での開催後、参加者からは「話を聞いてもらって一歩踏み出せた」「生きる力になった」などの声が寄せられているという。
コロナ禍では女性の自殺者数が2年連続で増加。政府は今月、自殺対策の指針となる新たな自殺総合対策大綱を閣議決定し、女性の支援を重点項目に位置づけた。
実行委員の松元ちえさんは「社会的、経済的に孤立している女性は多い。ゆっくりお茶を飲みながら話ができたらうれしい」と話す。午前10時半~午後3時。問い合わせは、実行委員会のメール(kana.forher@gmail.com)へ。