病気の猫、数十匹も…虐待ブリーダー女逮捕、適切な保護せず病気そのまま 赤字経営だった「ねこやさん」

浦和署=さいたま市浦和区常盤

 病気の猫を放置したとして、埼玉県警生活経済課と浦和署は27日、動物愛護法違反(虐待)の疑いで、さいたま市浦和区木崎3丁目、動物繁殖販売業の女(60)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、昨年6月ごろ、雄猫1頭が耳ダニや中耳炎などに罹患(りかん)しているにもかかわらず、同年10月31日までの間、獣医師の診療を受けさせるなどの適切な保護をせず、虐待した疑い。女は容疑を認めているという。

 同課によると、女は「ねこやさん」という店名で猫を販売。猫が病気にかかっている認識はあったという。同店で飼養していた猫は、数十匹が病気にかかっていたとみられる。

 今回の猫は昨年10月31日、動物愛護団体が保護した。

 同店は赤字経営で、女は「お金がなかった」と供述しているという。

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