チャールズ国王 目覚まし時計代わりにバグパイプ奏者が奏でる音楽で毎朝起床

英国のチャールズ国王は専属のバグパイプ奏者が奏でる音楽で毎朝起床しているという。午前9時、寝室の窓の下で、バグパイプ奏者が15分に渡って数曲を演奏、国王がどの英王室の住居にいる場合でも行われているそうだ。

パイプメジャー(首席奏者)のポール・バーンズ氏は25日、クラレンスハウスで初めてその役を務め、英王室のツイッターには演奏の模様を捉えた動画が投稿。「国王陛下のパイプメジャーが今朝クラレンス・ハウスの庭で初めて演奏をし、王が起床されました」と綴り「この職務は1843年、ヴィクトリア女王によって初めて作られ、エリザベス女王も1952年に即位してからその特別な伝統を楽しんでいました」と続けている。

エリザベス女王の在位中は、ウィンザー城、バッキンガム宮殿、ホリールード宮殿、バルモラル城に女王が滞在中、午前9時に15分間バグパイプが奏でられていた。一方、ヴィクトリア女王が1843年にその任務を作って以来、17人のバグパイプ奏者がこの職務についてきたという。

現在の演奏は毎朝7分間の演奏が2回、チューニングや調整のインターバルが間に1分ある構成となっている。

パイプメジャーは英王室のメンバー以外で唯一バルモラル・タータンの着用が許可されており、他にも公務の席で、国王と面会前の人々を迎える任務も担う。奏者はロイヤル・ハウスホールドのメンバーとしてその役を務め、国王がいる場所に常に移動するものの、ロンドンのバッキンガム宮殿内にも住居がある。

ちなみにバーンズ氏は9月19日、エリザベス女王の国葬の最後に、ウェストミンスター寺院に置かれた棺の前で『スリープ・ディアリー・スリープ』を演奏、その後女王はウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂に埋葬された。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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