コンビニ店2度目お手柄 ニセ電話詐欺、従業員2人防ぐ 平戸署が感謝状

詐欺被害を防ぎ、平戸署長感謝状を受けた(左から)四田さん、石山店長、岩永さん=平戸市生月町

 平戸署はニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして平戸市生月町のファミリーマート生月大橋店従業員、四田ゆかりさん(54)と岩永光輝さん(23)に署長感謝状を贈呈。9月だけで2回被害を防いだ同店(石山充大店長)にも感謝状を贈った。
 同署などによると、同月26日、町内の男性が9万円分の電子マネーを買い求めるために来店。四田さんが詐欺の可能性を疑い説得したが男性は購入。同日中に犯人の指示で再度来店した男性を思いとどまらせて2度目の被害を防いだ。
 男性は、パソコンの画面に突然表示されたウイルス感染通知の電話番号に連絡。相手から復旧費として電子マネー購入とIDの連絡を求められた。1回目のIDに誤りがあったとして再購入を指示されたという。
 17日に同店であった贈呈式で、四田さんは「岩永さんが説得して2度目を防いでくれよかった」、岩永さんは「別の店に行くよう指示を受けているのが聞こえたので110番通報した」と話した。同店では同月1日にも別の従業員が署長感謝状を受けている。野口博文署長は「来店客への声かけは、勇気がいること」とたたえた。


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