「被害者を減らせて良かった」 ニセ電話詐欺、コンビニ店員防ぐ 大村署が感謝状

ニセ電話詐欺被害を防ぎ、感謝状を受けた中島さん=大村署

 長崎県の大村署は18日、ニセ電話詐欺の被害を防いだとしてファミリーマートJR大村駅店の従業員、中島智一さん(29)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると9月10日、市内の70代男性が同店を訪れ、5万円分の電子マネーカードを購入しようとした。男性がカード購入に不慣れで、金額も高かったことから中島さんは詐欺を疑い、県警が配布している注意喚起のメッセージ入り封筒を示すなどして警察へ相談するよう説得した。
 男性はパソコンを使用中に「ウイルスに感染した」というメッセージと電話番号が表示され、修理費名目で電子マネーを購入するよう指示されていたという。
 同署で遠藤雅敏署長から感謝状を受け取った中島さんは「被害者を1人でも減らせて良かった。これからも怪しいと感じたら積極的に声をかけていきたい」と話した。
 同署管内では、6件約3780万円(今年9月末現在)の被害が発生している。


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