静岡県熱海市で起きた土石流災害の行政対応などを検証する静岡県議会の特別委員会で10月28日、熱海市の幹部や難波理事などへの質疑応答が行われました。
10月28日の委員会では、委員を務める県議らによる質疑が行われ、午前中に熱海市の金井副市長ら3人、午後に県の難波理事ら執行部11人が答えました。
質疑の内容は、2022年5月に県の行政対応検証委員会がまとめた最終報告に、独立性、中立性、透明性があったのかどうかについてが中心で、熱海市の金井副市長は「検証のバランスに欠けていて報告書には納得しかねる」という、これまでの市の考えを改めて主張しました。
一方、「行政対応は失敗だった」と結論づけた最終報告を全面的に受け入れている県の難波理事は「深く反省し、徹底的に行政改革をしていく必要がある」と改めて述べました。
県議らからは、検証委員会が第三者ヒアリングを実施しなかったことや検証内容などについて厳しい質問が相次ぎ、難波理事は「もし検証に問題があるなら、また別の形で徹底的に検証すればいい」と答えました。次回は、検証委員を務めた3人を参考人として招き、11月11日に行われます。