〈2022妙高市長選〉30日投開票 新リーダー選択へ 2候補が激戦展開

 任期満了に伴う妙高市長選は30日、投開票される。いずれも無所属新人で、前妙高市課長の城戸陽二氏(55)=自民、公明推薦=と前妙高市議の宮澤一照氏(56)が立候補しており、激戦を繰り広げている。両氏は支持基盤を固めるとともに、浮動票の取り込みを図っている。
 観光商工課長、スキー国体推進室長などを務めた城戸氏は、豊富な行政経験を強みとしている。市の健全財政維持や多様な課題への対応のため、「市政の安定が第一」と強調。「今ある市政を基盤に、さらに発展させていく」と訴えている。
 城戸氏は告示前にあいさつ回り、ミニ集会などを重ね、告示後は街宣活動や個人演説会を行っている。
 5期目の今期限りで引退する入村明市長や、14人の市議らが支援している。
 宮澤氏は長年の議員経験や旅館経営に基づく民間感覚をアピール。市政刷新を訴えている。全市域の過疎指定に危機感を強くし、「人口を増やす目標がなければ、この地域は発展しない。1人でも2人でも増やしていく」と力を込める。
 宮澤氏は告示前につじ立ち、ミニ集会などを重ね、告示後は街宣に注力している。
 国政野党の支持者や、4年前の前回市長選で約1600票差で敗れた渡部道宏市議らが支援している。
 両氏は子育て支援の充実をそれぞれ公約に掲げている。そのうち給食費の完全無償化について、城戸氏は保育園から中学校まで行うとし、宮澤氏は導入を打ち出した朝食を含め小中学校で行うとしている。
 市が計画する新図書館等複合施設の建設をめぐり、城戸氏は計画通り、宮澤氏は延期を訴えている。
 市選挙管理委員会によると、選挙人名簿登録者数は22日時点で2万6358人(男性1万2789人、女性1万3569人)。
 前回市長選の投票率は62・61%。

掲示されている立候補者ポスター

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 【城戸陽二氏略歴】旧妙高高原町出身。前妙高市観光商工課長。千葉大卒。同市田口。
 【宮澤一照氏略歴】旧妙高村出身。前妙高市議(5期)。青山学院大卒。同市関山。

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