秋篠宮ご夫妻が栃木県訪問 障スポ選手団を激励【動画】

栃木県選手のそばに歩み寄り、激励される秋篠宮ご夫妻(中央)=28日午後5時45分、宇都宮市本町(代表撮影)

 第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)は29日、開幕する。大会は3日間の日程で、県勢は選手298人、役員176人、過去最多の計474人が参加し、選手たちは鍛え抜いた技で輝くメダルを狙う。秋篠宮ご夫妻は28日来県し、宇都宮市内のホテルで開かれた本県選手団の激励会に出席された。

 激励会は同日午後5時半から、同市本町の宇都宮東武ホテルグランデで開かれた。秋篠宮ご夫妻が福田富一(ふくだとみかず)知事の先導で臨席され、大きな拍手で迎えられた。陸上やボッチャ、車いすバスケットボールなど全14正式競技の代表者ら約60人がユニホーム姿で臨んだ。

 福田知事の激励の後、国分寺特別支援学校の生徒ら10人が和太鼓の演奏でエールを送った。選手を代表し、陸上の松下裕哉(まつしたゆうや)(22)と加藤凜香(かとうりんか)(22)が「全力で競技することを誓います」と決意を表明した。

 その後、ご夫妻は、選手に歩み寄って目線を合わせ「競技歴はどのくらいですか」「ご活躍を祈ります」となどと言葉をかけた。

 お言葉をかけられた陸上の加治佐博昭(かじさひろあき)(48)は「力が湧いてきた」と笑顔。卓球の薄井(うすい)えりか(36)は「楽しんで金メダルを獲得したい」と意気込んだ。

 激励会に先立ち、ご夫妻は同日正午ごろ、福田知事や山形修治(やまがたしゅうじ)県議会議長らが出迎える中、県公館に到着した。知事から、本県イチゴの生産状況などの県勢概要の説明を受けたほか、特別支援学校宇都宮青葉高等学園などを訪問した。

 学園では2年生6人が、身体障害者を車いすからベッドへ移動させる介助方法などの福祉実習を見学。粂川剛士(くめかわつよし)校長(59)によると、ご夫妻は「大変ですね。頑張ってください」などと生徒に声をかけた。

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