来春のセンバツにつながる秋の中国高校野球大会第2日は29日、尾道市のぶんちゃんしまなみ球場と三次市のみよしきんさいスタジアムで1回戦残り4試合があり、8強が出そろった。岡山勢は県大会1位の山陽が神辺旭(広島4位)に14―4、3位の学芸館が米子松蔭(鳥取2位)に10―4で勝ち、前日の創志学園(岡山2位)に続いて30日の準々決勝進出を決めた。岡山の出場校がそろって初戦を突破するのは7年ぶり。
3年ぶり4度目出場の山陽は初出場の神辺旭を六回コールドで圧倒。最後は六回無死満塁から田内の3点三塁打で勝負を決めた。3年連続6度目出場の学芸館は3大会連続の8強入り。同点の六回に森下、奥浜の連続適時打で2点を勝ち越し、終盤に突き放した。このほか鳥取城北(鳥取1位)、高川学園(山口1位)が勝ち上がった。
第3日の30日は両球場で、広陵(広島1位)―宇部鴻城(山口2位)、鳥取城北―山陽、光(山口3位)―創志学園、学芸館―高川学園の準々決勝4試合がある。
▽1回戦
神辺旭
000040|4
053033x|14
山陽
(六回コールド)
▽三塁打 田内▽二塁打 岡本、相方
【評】15安打の山陽は好機に攻め立てた。二回は西野、岡本の連続適時打など6単打を集め一挙5点。三、五回も打者一巡の攻撃で3点ずつを奪い、六回無死満塁から田内が勝負を決める走者一掃の右翼線三塁打を放った。失点した五回を除き守備も危なげなかった。
神辺旭は3失策、9四死球と守りが崩れた。五回に相方の2点二塁打などで見せ場はつくった。
学芸館
030002203|10
002101000|4
米子松蔭
▽三塁打 森下、山下▽二塁打 竹下▽ボーク 大田原▽捕逸 中村
【評】17安打を放った学芸館が後半に畳みかけた。3―3の六回は坂元の中前打を足場に2死満塁として森下、奥浜の連続適時打で2点勝ち越し。七回は太田の中前適時打、九回は森下の左中間2点三塁打などでリードを広げた。七回から登板の2番手大田原は2回2/3を無失点に封じた。
米子松蔭は四回に同点に追い付いたが、主戦中前が粘れなかった。
新庄
103000001|5
10101031X|7
高川学園
▽三塁打 曽我▽二塁打 河野、新田、八尾、空本、岡部、万永、宮原▽暴投 〓西▽ボーク 新田
【評】新庄は1点リードの七回、1死二、三塁とされ野選で追い付かれると、直後のボークで勝ち越しを許した。打線は3点を追う九回、空本の右越え適時二塁打で1点を返し、なおも2死満塁としたが、後続が三振に倒れた。
高川学園は4番万永が3安打4打点の活躍。バックも無失策で完投した〓西を支えた。
(〓は草カンムリに渇のツクリ)
益田
000000100|1
20100120X|6
鳥取城北
▽二塁打 大森(益)原田、石黒(鳥)▽暴投 吉田(鳥)