秋の中国高校野球 組み合わせ決定 岡山1位の山陽は神辺旭と初戦

 28日に開幕する秋の中国高校野球大会の対戦カードが21日決まった。来春のセンバツの重要な選考資料となる大会は、5県の16校(開催県の広島4校、他県各3校)が出場。岡山、広島県大会をそれぞれ制した山陽、広陵を中心とした優勝争いが予想される。岡山2、3位の創志学園、学芸館も決勝進出が視野に入る組み合わせとなった。

 山陽は西野、井川の両右腕が安定する投手力を武器に秋の岡山を初制覇した。渡辺、田内ら野手の能力も高く、5年ぶりの中国王者を目指す。1回戦の相手は初陣の神辺旭(広島4位)。順当なら準決勝で注目のスラッガー真鍋がけん引し、連覇を狙う広陵と激突する。

 逆のゾーンは戦力が拮抗(きっこう)し、激戦必至。創志学園は甲子園を経験した上田、竹本が軸の打線が活発で、攻守にしぶとい広島商(広島2位)との初戦を突破できれば勢いに乗れる。学芸館は森下、藤原らの機動力を生かせるかが鍵。今夏の甲子園準優勝の下関国際を県大会で破った高川学園(山口1位)と、新庄(広島3位)の勝者と当たる準々決勝がヤマ場になりそうだ。

 大会は28~30日、11月5、6日の5日間、尾道市のぶんちゃんしまなみ球場と、三次市の三次きんさいスタジアムで行われる。来春のセンバツは第95回の記念大会で、中国、四国地区の一般出場枠は例年より1増の6。中国2、四国3は確定しており、残り1枠は両地区の比較で選出する。

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