カージナルス・アレナド オプトアウトの権利を行使せず残留の意向

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者など米メディアが得た情報によると、ゴールドグラブ賞9度などの輝かしい実績を誇るスター三塁手、ノーラン・アレナドはカージナルスに対してオプトアウト権を行使せずに残留する意向を伝えたようだ。来年4月に32歳になるアレナドは、2027年まで5年1億4400万ドルの契約を残している。なお、このうち3150万ドルはアレナドの前所属チームであるロッキーズが負担することになっている。

アレナドはカージナルスへトレードされた際に2つ目のオプトアウト権を獲得。しかし、昨季に続いて今季もオプトアウト権を行使せず、契約満了までカージナルスでプレーを続けることを選択した。カージナルス移籍2年目の今季は148試合に出場して打率.293、30本塁打、103打点、5盗塁、OPS.891をマーク。短縮シーズンの2020年を除くと7年連続となる30本塁打&100打点を達成し、10年連続となるゴールドグラブ賞のファイナリストにも選ばれている。

カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は今週、アレナドが住む南カリフォルニアへ行き、アレナドとの話し合いの場を設けた。アレナドはペイロールの増額やアルバート・プホルスとヤディアー・モリーナが引退した穴埋めといったカージナルスの今後のプランについて知りたがっていたという。モゼリアック編成本部長によると「非常に前向きな話し合い」をすることができたようだ。

また、来季も現役を続行することを表明した大ベテランのアダム・ウェインライトは、同僚のポール・ゴールドシュミットとともに、アレナドがオプトアウト権を行使しないよう働きかけを行っていたという。ウェインライトはこの件について「ノーランは勝ちたがっているんだ。毎年のようにワールドシリーズ制覇を狙えるチームはそれほど多くないから、チームに残ってくれることを願っているよ」と話していた。

これまで通算4度(ロッキーズ時代に2度、カージナルスでも2度)ポストシーズンに出場し、8試合で33打数5安打(打率.152)と結果を残せずにいるアレナド。カージナルス残留を決断し、今後はレギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンでチームを頂点へ導くような活躍が期待される。

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