日本代表は11月1日、ワールドカップ・カタール大会のメンバーを発表する。
ワールドカップは短期決戦。どんなに絶対的な主力であってもその瞬間に調子が悪ければそれを取り戻す頃には大会は終わっているものである。
そこでここでは、現在絶好調でワールドカップに連れていきたい選手たちをご紹介しよう。
中村 敬斗
所属クラブ:LASKリンツ(オーストリア)
絶好調といえば何といってもこの男であろう。
10代にして欧州の名門屈指のPSVとアヤックスからゴールを奪った逸材は、その後の紆余曲折を経て今季オーストリアの地で大爆発している。
町クラブのユースで磨かれた対人スキルは圧巻。左斜め45度は彼の最も得意とするエリアであり、スーパーゴール製造機でもある。
組織の中で活きにくいタイプかもしれないが、ワールドカップ直前というこの状況では逆にそれがプラスに働くこともあるはずだ。
室屋 成
所属クラブ:ハノーファー(ドイツ)
かつて“長友2世”と呼ばれた室屋だがハノーファー加入以来、2部のまま3シーズン目に。定着していた代表から遠ざかっている。
しかし今年8月19日に移籍後初ゴールを決めると、この2か月の間に立て続けにゴールを決めるなど調子をグンと上げている。
デュッセルドルフで行われた9月の代表戦で復帰も期待されたが、直前の試合で負った鼻骨骨折の影響もあり招集とはならなかった。
ただその後の試合では出場しており問題はない。
森岡 亮太
所属クラブ:シャルルロワ(ベルギー)
31歳の森岡亮太は今、サッカーキャリアのピークを迎えているかもしれない。
今季ここまでベルギーで3ゴールを記録。その相手がクルブ・ブルッヘ、ヘンク、古巣アンデルレヒトと強豪ばかりなのである。
日本代表は今やほとんどが欧州組となった。しかしこれからの時代に求められるのはただ欧州にいるだけではなく、チームの中心として責任を背負える選手であろう。
トップクラブではないもののシャルルロワで出続ける彼なら、今の日本代表でも輝けるはずだ。
天野 純
所属クラブ:蔚山現代(韓国)
天野はポステコグルー時代の横浜F・マリノスで「10番」を背負いブレイク。日本代表にも選出されたが定着はできなかった。
しかし今季からKリーグの蔚山現代に加入すると、「Kリーグ今年最高の補強」と伝えられているほどの活躍を見せた。
7月にはKリーグ選抜に選ばれ、セビージャやトッテナムらと対戦。トッテナム戦ではフランス代表の正守護神ウーゴ・ロリスから左足で直接フリーキックを叩き込んだ。
天野の9ゴールの活躍もあり、蔚山は17年ぶりとなるKリーグを制覇を成し遂げている。
長谷部 誠
所属クラブ:アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)
デュッセルドルフで行われた9月の代表戦に招かれた長谷部。
ただ2018年大会後に代表は引退しており、あくまで経験を伝える役割としての参加だったが、にわかに代表復帰を望む声が出始めている。
40歳を前にしてセンターバックにコンバートされ新たな姿を見せる日本の“カイザー”(皇帝)は、CLトッテナム戦でもハリー・ケインを抑え込んで賞賛された。
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森保一監督は日本代表で3バックの併用も考えており、そうなれば長谷部の存在感はさらに増すはずだ。