気分は「頭文字D」!「ハチロク」「RX-7」など高級スポーツカー所有のレンタカー店

高級スポーツカー専門のレンタカー店「MR.HIRO CAR STUDIO」が11月1日に大阪市大正区で移転リニューアルオープンする。人気漫画「頭文字D」に登場したトヨタのスプリンタートレノAE86(通称・ハチロク)などの名車を展示し、一部を貸し出す。新店舗ではプロレーサーが練習で使うレーシングシミュレーター体験ブースも新設した。

「頭文字D」に登場する「ハチロク」を再現した展示(レンタル対象外)
日産「シルビア」S15(左)と頭文字Dでもおなじみのマツダ「RX-7」FD3S

「頭文字D」の主人公・藤原拓海の愛車「ハチロク」や作中に登場したマツダ「RX―7」FD3Sなど、メーカーが生産終了した1980~2000年代前半頃のスポーツカーを中心に11台を展示。うち8台をレンタカーとして貸し出す。

「各メーカーの個性」を反映したエンジンやボディーを味わえることが魅力のひとつと担当者は話す。店舗移転前は40~50代の客が多く、かつて手放した愛車と同じクルマにもう一度乗りたいと考える人や、憧れのクルマの価格が高騰し購入はできないがレンタルで雰囲気を楽しみたいという人が訪れていた。

「ハチロク」をはじめとした11台の高級スポーツカーが展示される

ドリフト競技に使われたり、改造されたりせず「きれいな状態」で残る数十年前のスポーツカーは希少だ。同店に並ぶほとんどのクルマの中古市場価格は、現在、「(新車価格の)1・5~2倍」に上昇している。担当者によると、世界300台限定で発売されたミッドナイトパープル色の日産「スカイラインGT―R」R34型は新車当時の価格が500~600万円のところ、中古価格は2500~3000万円に高騰しているという。

日産「スカイライン GT-R」R34の世界300台限定カラーモデル
鈴鹿サーキットを走行する様子。3面モニターで車窓から見るような景色を体感

新店には、プロのレーシングドライバーも練習に使うレーシングシミュレーターを6台設置する。世界各地のサーキット約100コースを体験できる本格仕様で、3面あるモニターでは車窓から見える景色を再現。シートが前後左右上下に動き、クルマの振動や「ハンドルがとられる感覚」も表現している。

屋上には、ドリフトの「滑っている感覚」を手軽に楽しめる「ドリフトカート」のコースを設けた。ほかに、「藤原とうふ店」の文字を塗装した「頭文字D」仕様のハチロクや、〝F1の英雄〟アイルトン・セナが着用していたレーシングスーツなどのお宝も展示する。

F1の英雄アイルトン・セナが着ていたレーシングスーツ(上)を展示
「ドリフトカート」でドリフトやスピンを体験

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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