ドジャースのベテランJ・ターナーがロベルト・クレメンテ賞を受賞

日本時間11月1日、ロベルト・クレメンテ賞の今年の受賞者が発表され、ドジャースの37歳のベテラン三塁手、ジャスティン・ターナーが選出された。この賞は「フィールドの内外で並外れた人格、コミュニティへの参加、慈善活動、積極的な貢献によって野球界を最もよく代表した選手」を表彰するものであり、メジャーリーガーのあいだでは「MVPより価値のある賞」と呼ばれることもある。ファン投票で1位となったターナーが選考委員会でも多くの支持を集め、球団史上3人目の受賞者となった。

ターナーは2016年に妻のコートニーさんとともに「ジャスティン・ターナー財団」を設立。この財団はホームレスの退役軍人、命を脅かすような病気・疾患と闘う子供たちとその家族、そして少年野球団体を支援することを目的としている。2021年には「ドリーム・センター」が「ジャスティン&コートニー・ターナー・フードバンク」と改名され、ロサンゼルス地域の60以上のフードバンクに食料を供給。さらに、毎年ゴルフ・トーナメントを開催して退役軍人の支援をサポートしており、昨年は65万ドル以上の寄付金が集まったという。難病を抱える子供たちを勇気づけるため、病院訪問などの活動も欠かさない。

ターナーは「シーズンが終わったあと、この賞を受賞することなんて想像もしていなかった。驚いたけれど、とてもエキサイティングなニュースだ。ワールドシリーズの期間中に表彰されるという究極の偉業を成し遂げられたことは、とても特別なことであり、妻も私も誇らしく思っている」とコメント。「ドジャースのユニフォームを着た日からすべてが始まったような気がする。南カリフォルニアで育った僕にとって、この球団の一員になることは特別なことなんだ。僕は自分にできる小さなことをやろうとしているに過ぎないよ」と謙虚に語った。

ドジャースの選手がロベルト・クレメンテ賞を受賞するのは、1981年のスティーブ・ガービー、2012年のクレイトン・カーショウに次いでターナーが3人目。ターナーは「第1の目標は、できるだけ多くの人々を助けること。第2の目標は、若い選手たちが自分の影響力に気づき、同じように多くの人々に影響を与えられるようにすることだ」と話しているが、ターナーの背中を見て育ったドジャースの後輩たちから4人目の受賞者が生まれるかもしれない。

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