県系人社会の発展に尽力 海外功労者17人を表彰、次世代代表11人を認証 世界のウチナーンチュ大会開会式

 第7回世界のウチナーンチュ大会実行委員会会長の玉城デニー知事は31日、那覇市の県市町村自治会館で海外功労者などの表彰式を開いた。海外の県系人社会の発展に尽力したとして「海外功労者」17人(出席16人)を表彰し、未来のウチナーンチュネットワークの担い手として「次世代代表」に11人(出席8人)、「新民間大使」に33人(出席25人)が認証された。

 玉城知事はあいさつで被表彰者と認証者に対し「ウチナーンチュの持つチムグクルの気持ちを大切に、今後ますますの活躍を大いに期待する」と激励した。

 海外功労者を代表してあいさつした北米県人会の徳永愛子さんは、移住先での生活について「多くの皆さまと同じように、決して楽ではなかった」と振り返った。一方で「生涯にわたり、ウチナーンチュとしてのアイデンティティーは強く、沖縄との絆を常に保ち続けている」と述べた。

 次世代代表として認証されたシドニー県人会のタガート安江さんは将来の夢として、全世界の県人会と連携した沖縄芸能祭の開催に意欲を示した。その上で「時空を超えて、沖縄のご先祖様が残してきた思いを世界中に広げることで、世界平和を築くことができると確信している」と語った。

 表彰式ではこのほか、県人会に対する感謝状や首里城の廃材で作成した盾の贈呈などがあった。

 (武井悠)

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