2022年F1第20戦メキシコGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第20戦メキシコGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)だ。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=5位

2022年F1第20戦メキシコGP シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ(フェラーリ)

 今日はベストなリザルトをつかむために、やれることをすべてやった。でも残念ながらペースがなく、目指すことができる最高の順位が5位だった。僕について言うと、全体的な状況はともかく、良いレースをしたし、今週末のマシンのフィーリングはポジティブなものだったと思う。

 これをベースに、ブラジルに向けて向上を図り、最後の2戦に備えたい。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=4位

2022年F1第20戦メキシコGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 すごくいいスタートを決めたのだが、1周目にふたつポジションを落とした。ミディアムタイヤからハードという戦略は、今思えば正しいものではなかった。ハードタイヤはとにかくグリップが全然なくて、うまく機能させることができなかったんだ。

 レッドブルとフェラーリはソフトタイヤでスタートした。他のチームがなぜソフトを選択したかを理解する必要がある。それが正しい戦略だったみたいだからね。そういう意味で、今日のことから学習すべきことは明らかだ。彼らと同じ戦略を採っていたら、もっと近づけたかもしれない。

 とはいえ、僕たちチームは前進しつつあるし、そのことに僕は満足している。ブラジルがどうなるのか楽しみだよ。メキシコほど競争力が高くはないと思うけどね。それでも今週末から得たものは大きい。チーム全員が素晴らしい仕事をした。

(『Sky Sports F1』からスタート直後のことについて聞かれ)ターン1に向けて、アウト側からマックスをオーバーテイクすることはできないと分かった。でもすぐ横にルイスがいた。チームメイト以外の誰かだったら、相手を押し出したかもしれない。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位

2022年F1第20戦メキシコGP 息子からの祝福を受ける3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)

 表彰台に上れてうれしい。でも今日はもっと上の順位を望んでいたから、少しがっかりしている。間違いなく2位が可能だったのだが、ピットストップがうまくいかなくて、それによってアンダーカットができず、ルイスに近づけなかった。

 ルイスはスティントの初めはハードタイヤがうまく機能していなかったけれど、そのうちタイヤの挙動が良くなってきて、それで僕のレースはうまくいかなくなった。僕はタイヤを労わりながら走る必要があったし、タイヤを使い切ってしまった。

 元々は2回ストップを計画していたけれど、予想よりデグラデーションの状態がよかった。

 このサーキットは信じられないほど素晴らしい場所だ。観客は最高だし、彼らのおかげでこの瞬間を忘れることは決してないだろう。メキシコの観客は、F1でベストとはいわなくても、ベストのレベルに入るのは間違いない。彼らのサポートを受けることができるのはとても光栄なことだ。

 残りの2レースは、とにかく勝ちに行きたい。この数戦、ペースが良かったから、週末をうまくまとめて小さな問題を解決したい。僕たちにはそれができると信じている。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=2位

2022年F1第20戦メキシコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2位を獲得

 いいレースをしたと思う。ただ、後から考えると、僕たちが選んだタイヤ戦略は正しくなかった。それでもレッドブルに近づけたので、チームを誇りに思うよ。チームは前進し続けるためにハードワークを続けている。皆に心から感謝している。

 レースペースは全体的にとても良かった。ただ、レースの大半でタイヤの違いを抱えて走ることになった。ソフトタイヤでスタートするべきだったのかもしれない。実際はミディアムを選び、その後ハードを履いて、1ストップで走り切ることにした。ファーストスティントはとても好調だったが、その後はレッドブルが速すぎて挑めなかった。しかも今日は彼らの方が良いタイヤ戦略で走っていたからね。

 優勝したマックスにおめでとうと言いたい。メキシコで表彰台に上ることができてうれしい。僕たちはトップに近づきつつある。これからも努力し続けるよ。この2戦、僕たちはマシンを大きく改善することができた。残りの2戦もこの調子でいきたいね。

(『Sky Sports F1』から、もしソフトタイヤでスタートしていたら違った展開になったと思うかと聞かれ)そう思うよ。ミディアムタイヤで走っていた時、大きなデグラデーションは見られなかった。

 ソフトでスタートすることについては、チームに尋ねた。僕としてはどちらか一台はソフトでアタックすべきだと考えていたんだ。(スタート直前に)レッドブル2台も後ろのグループもソフトを履いているのを知った時、「しまった」と思った。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=優勝

2022年F1第20戦メキシコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝

 今日はファーストスティントが重要だった。ターン1の後もリードを維持することができたのがよかったよ。周囲のマシンとは異なる戦略を採り、タイヤマネジメントをしっかり行う必要があった。ソフトタイヤでのペースはとてもよかったが、摩耗は激しく、その後、ミディアムタイヤに交換して最後まで走り切った。

 1シーズンで14回優勝するなんて信じられない。チームとして素晴らしい一年を過ごしているので、それが一番大事なことだよ。これからもプッシュし続け、できるだけ多くの優勝を挙げたい。今年皆で実現しつつある成果は特別なものだ。

(自身の公式サイトで、メルセデスのタイヤ戦略について語り)彼らは、同じタイヤを履いたとしても、僕を抜くことはできなかっただろう。僕に並びかけたとしても、彼らには僕をオーバーテイクすることはできなかったと思う。僕たちの方がトップスピードが高いからね。

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