雁木下に季節の風情 街なみFOCUS 干し柿作り 上越市

 上越市大町5の雁木下で10月30日、干し柿作りが行われ、すだれ状に並ぶつるし柿が季節の風情を漂わせている。

雁木下にすだれ状に並ぶつるし柿

 干し柿作りは、NPO法人街なみFOCUS(岸波敏夫理事長)が10年ほど前から続けている風物詩。この日はメンバーと家族12人が参加、当日に同市桑取地区で約400個収穫した。同所の旭会館で皮をむいて麻ひもに結び、熱湯で消毒する作業を行った。小学生も慣れない手つきで皮むきに挑戦した。
 柿を干す期間は3、4週間程度。12月初めには同じ場所で冬の到来を告げる大根干しを行う。岸波理事長(68)は「雁木の景観を保持するため、干し柿で関心を高めてもらえれば。作業も地域の人のコミュニケーションの場となっている」と話した。

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