【日本調剤】「お薬手帳プラス」がマイナポータルと連携開始/アプリでマイナ読み取り

【2022.11.01配信】日本調剤は、同社が自社開発した電子お薬手帳「お薬手帳プラス」が、政府の運営する「マイナポータル」との連携を開始したと公表した。これにより、複数の医療機関・薬局で調剤された薬剤情報を「お薬手帳プラス」内に取り込み、一元的に閲覧・管理することが可能となる。同社によると、電子お薬手帳がマイナポータルと連携するのは初の事例という。

日本調剤は、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「オンライン資格確認」の早期普及に2021年3月のプレ運用開始当初から積極的に取り組み、薬局での待ち時間の短縮や窓口での限度額情報の取得手続きの簡略化など患者の利便性向上に努めてきた。今回の連携によって、患者の同意があれば取得可能な薬剤情報・特定健診等情報の利活用が可能となり、同社では患者の服薬情報の一元的・継続的把握を目指していく考え。

「お薬手帳プラス」内でマイナポータルとの連携操作を行った後、マイナポータルアプリでマイナンバーカードを読み取り認証を行うことで、マイナポータルから「お薬手帳プラス」へのデータ連携が可能となる。
また、お薬手帳プラスに取り込まれた薬剤情報は日本調剤の薬局へも連携される。患者が薬剤服用歴を確認し、自身の健康管理に役立てられるだけでなく、日本調剤の薬剤師も「かかりつけ薬剤師」として患者さまの服薬情報一元的・継続的に把握することで、より高度な専門的薬物治療を提供することが可能となるとしている。

「お薬手帳プラス」は、紙のお薬手帳の情報をスマートフォン上で管理できることに加え、日々の健康管理に役立つ安心・便利な機能が充実したアプリで、2022年11月1日現在で登録会員数は120万人を突破している。お薬の受け渡しまでの待ち時間を有効活用できる「処方せん送信機能」の他に、日々の健康管理に便利な体重・血圧・血糖値などを数値・グラフで記録できる「健康記録機能」や、病院や薬局の通院記録などの登録、「カレンダー 飲み忘れチェック記録機能」などの機能をそろえている。日本調剤の薬局でお渡しした薬については、来局ごとの薬情報が自動登録される。登録した1台のスマートフォンで家族の薬情報をまとめて管理できる「家族管理」設定も可能。

マイナポータルアプリでマイナンバーカードを読み取る

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