甘い干し柿のため…作業は甘くない 那須の菊地さん方【動画】

軒下につるされた柿の実

 栃木県那須町大畑の菊地尚(きくちたかし)さん(85)方で、今年も干し柿作りのために約1300個の実が軒下につるされた。

 菊地さんは20年ほど前から干し柿を作っている。妻良子(りょうこ)さん(84)が手むきした実を、菊地さんがひもでつないで湯通しし、つるす。

 31日までの3日間、鳥取県産の西条柿を使って一連の作業が行われた。さいたま市在住の小学6年の孫悠生(ゆう)君(11)も手伝った。今後、つるした実はゆっくりと褐色になり、12月上旬に甘い干し柿に仕上がる。

 良子さんは「作業は大変だが、楽しいから毎年続けられる。体力が続く限り頑張りたい」と話す。

 今月中旬には地元産の蜂屋柿約1500個をさらにつるす予定。仕上がった干し柿は友人らに送るという。

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