沖縄の若者 世界進出を WUB世界大会 支援へ環境作り

 世界各地のウチナーンチュ実業家が集う「WUB(世界ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)世界大会in沖縄」が1日、沖縄県那覇市ぶんかテンブス館で開かれた。設立25周年記念大会のテーマは「ウチナーンチュのむーとぅやー(本家)から世界のウチナーンチュの未来を繋ぐ」。参加者らは、若者の世界進出を促すことや、ウチナーグチを話せる環境作りの必要性を確認した。

 基調講演した竹田陽介・上智大経済学部教授は、長期的な視点で沖縄の将来を考えるよう提案。戦後、ハワイから沖縄に贈られた豚が公平に配分されたことで飼育頭数が増えたことなどを引き合いに出し、新しい資本主義に必要なのは公平性だと指摘した。

 パネル討論の登壇者は若者の世界進出が必要だとの認識で一致し、WUBが進出を支援していく鍵になると訴えた。

 ウチナーグチの重要性を確認するパネル討論も行われ、沖縄でウチナーグチを話せる人が14%しかいない現状に何をすべきかを議論。公共交通機関や生活のあらゆる場所でウチナーグチを見聞きしたり、話したりする環境を作る必要性を指摘した。

 議論は全てウチナーグチで行われた。

 (稲福政俊、與那覇智早、玉城江梨子)

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