ORCとJALが離島便を共同運航 全国初、大手2社の垣根越え

共同運航便を横断幕で見送るJALとORCの社員=大村市箕島町、長崎空港(JAL長崎支店提供)

 オリエンタルエアブリッジ(ORC、長崎県大村市)と日本航空(JAL)は、県内離島を結ぶ路線で共同運航を開始した。ORCは同系列の全日空(ANA)と既に共同運航便があったが、全国で初めて大手2社の系列の垣根を越えた運航を始めることで、離島路線の維持などを図る。
 大手2社とORC、天草エアライン(AMX)、日本エアコミューター(JAC)の5社でつくる「地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合」の取り組みの一環。AMX、JACでも同様の共同運航便を開始している。
 JAL長崎支店によると、県内で対象となるのは長崎と壱岐、対馬、五島福江、福岡と対馬、五島福江を結ぶ計5路線22便。ORCの座席をJALでも販売できるようになり、利用客の幅が広がるという。
 10月30日に大村市の長崎空港であった出発式には、両社から6人が参加し、横断幕を掲げるなどして搭乗客を見送った。JAL長崎支店の寺尾康支店長は「魅力あふれる就航先を当社のネットワークを活用して紹介し、各地から新たな利用客を招きたい」と話した。


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