岡山市遊具死亡 報告書14日公表 市検証会議、再発防止策を提言へ

報告書の取りまとめに向け、最終協議を行った検証会議

 岡山市の私立認可保育施設で遊具の隙間に男児=当時(2)=の首が挟まり死亡した事故で、有識者による市の検証会議は2日、報告書の取りまとめに向け最終協議を行った。報告書は再発防止に関する提言を盛り込み14日、大森雅夫市長に提出して公表する。

 非公開の会合後、取材に応じた中島洋子会長(医師)によると、報告書では遊具の構造や施設側の保育体制を巡る課題を整理。事故に至らなくとも危険だったという市内保育施設の「ヒヤリハット」事例を共有し、保育士研修に取り組むことなどを再発防止策として打ち出すという。

 協議は3月に始まり4回目。中島会長は「安心安全のために、市として保育の体制や在り方を充実させてもらいたい」と述べた。

 事故は昨年10月14日に発生。男児は雲梯(うんてい)や滑り台がある複合遊具の中で見つかり、約1カ月後に死亡した。

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