神奈川では実現できそう? 女性議員率「30%」

県内議会の女性割合ランキング(8月1日現在)

 来春の統一地方選に向け、神奈川県内33市町村議会と県議会の女性議員の割合(占有率)を神奈川新聞社がまとめた。トップは50%の大磯町、2位は海老名市の36.4%だった(8月1日現在)。

 政府は世界的に遅れている日本のジェンダー平等の実態を見据え、2020年代の可能な限り早期に指導的地位に占める女性の割合を30%程度とする目標を掲げているが、県内市町村と県議会の女性議員数の平均値は約22.6%と現時点では下回っており、さらなる改善が求められる。

 県内議会で女性議員の占有率が最も高いのは大磯町50%、2位は海老名市36.4%、3位は二宮町、葉山町、山北町35.7%だった。

 計24市町村は25%以下で、最下位は横須賀市、真鶴町が10%で並んだ。全体的に見ると、30%未満の自治体が7割を占めた。

 一方、政令指定都市を見ると、川崎市23.3%が15位と最も高く、次いで19位の相模原市21.7%、最下位は23位の横浜市19.8%だった。県議会は24位の18.1%の結果だった。

 政府は、18年に「政治分野における男女共同参画推進法」を制定し、衆参両議員、地方議員ともに「候補者の男女均等」を目指している。各政党でも政治分野のジェンダーギャップ(男女格差)の解消に取り組み、今夏の参院選では過去最多となる35人の女性が当選、当選者全体に占める割合は過去最高の28%だった。

© 株式会社神奈川新聞社