長崎で“不審電話”12件 高齢者宅に相次ぐ 県警「詐欺の予兆、注意を」

 長崎県警は2日、長崎市内の高齢者宅に警察官を名乗る不審電話が相次いだと発表した。キャッシュカードや通帳、現金などをだまし取ろうとするニセ電話詐欺の予兆電話だとして注意を呼びかけている。
 県警生活安全企画課によると、同日午前、高齢者宅に警察官の「シンジョウ」を名乗る男などから「元銀行員2人を逮捕した件で確認したいことがある」「逮捕した犯人の名簿の中にあなたの名前が載っていた」「キャッシュカードは持っていますか」などと不審電話12件があった。被害は確認されていない。
 同課は「警察が電話で金融機関や口座番号などを聞き出し、自宅にキャッシュカードや現金などを受け取りに行くことはない」として、家族や警察への相談、会話を自動録音する迷惑電話防止機能付き電話機の活用を呼びかけている。貸し出しは無料。在庫は約300台。問い合わせは最寄りの警察署か県警へ。


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