国際協力考える絵本出版 アフリカでの実話基に 現地へ寄贈、読み聞かせも 宇大の阪本教授ら

子どもたちに絵本の読み聞かせを行う阪本教授(右)=8月13日、タンザニア・ザンジバル島

 宇都宮大国際学部の阪本公美子(さかもとくみこ)教授らは、実話を基に東アフリカ・タンザニアを舞台にした絵本「ニョタのふしぎな音楽〜タンザニアの星空のもとで〜」を出版した。今夏、約100冊を持参して渡航し、現地の小学校などへ届けたほか、数カ所で読み聞かせも行った。

 絵本は、物語を通じて子どもでも国際協力の在り方を考えられる内容。タンザニアで50年近く、現地住民と地域づくりに取り組んできた女性の実話が基になっている。支援者の善意だけでなく、地域住民の力の重要性を伝えている。

 絵本はA4判、32ページ。三恵社。1980円。県内でも図書館などへの寄贈を検討している。

絵本の舞台であるマジェレコ村の小学校長(左)に絵本を手渡す阪本教授=8月26日、タンザニア・ドドマ
絵本に登場する音楽グループ「ニョタ」のリーダー(右)に絵本を手渡す阪本教授=8月23日、タンザニア・ドドマ

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